
スペイン国家警察は3月2日、アルメリアで市の「パドロン」証明書を偽造する不正スキームを運営していたとして、3人の男を逮捕したと発表しました。パドロン証明書は地元居住の証明であり、特別な滞在許可申請や公的医療サービスの利用など、多くの移民手続きに必須です。捜査当局によると、この組織は非EU国籍者を所有者の同意なしに農村の物件に登録し、1人あたり最大2,000ユーロを請求。偽造書類を使って県の外国人局での居住申請を支援していたとされています。摘発作戦「オペラシオン・ウロン」は移民・偽造文書対策部門(UCRIF)が主導し、偽造されたパドロン用紙、空白の市章、顧客のパスポートを押収。偽証明書を使用したとされる移民2人も拘束されました。事件はアルメリア第6審査裁判所で審理されます。背景として、スペインのデジタルノマドビザや家族再統合許可のため、企業の人事移動チームがパドロン記録を居住証明として活用するケースが増加。偽登録の急増は地方自治体の審査強化を招き、正規の申請者の処理時間が長引く恐れがあります。すでにアンダルシアの複数の自治体では、証明書発行前に現地訪問による本人確認を導入しています。この摘発は、雇用主や移転業者に対し、「迅速なパドロン手続き」を謳う第三者サービスの監査を促す警告となっています。法務専門家は、物件所有者の署名入り許可書の取得と公共料金の請求書の保管を推奨。偽造書類の見逃しは、不法移民の助長容疑を招く可能性があります。UCRIFは調査を他の自治体にも拡大しており、さらなる逮捕者が出る見込みです。一方、今春予定されるスペインの特別滞在許可令はパドロン証明書の需要をさらに高め、コンプライアンス管理の重要性が増すとみられています。
出典: Almería Hoy