
新しいETA要件と並行して、英国は本日、完全デジタルビザ制度への移行を完了しました。2026年2月25日以降に英国の入国許可を受ける人は、パスポートにビネット(査証)シールが貼られなくなり、労働、留学、家族の帯同許可はすべてオンライン上の「eビザ」として、英国ビザ・移民局(UKVI)のアカウントに紐づけられます。キプロス人にとっては大きな変化です。2026年9月入学の英国大学の学生、キプロス拠点の多国籍企業から派遣される社内転勤者、キプロス系家族に帯同する扶養家族は、UKVIアカウントを作成し、一度だけ生体認証情報をアップロード。その後はスマートフォンでステータスを証明するか、雇用主や家主、NHSの提供者に安全な「閲覧・証明コード」を共有する必要があります。パスポートをスキャンすると自動的にeビザが確認されるため、入国審査は迅速化が期待されます。ただし、結婚による名前変更などでパスポート番号が変わった場合は、渡航前に必ずUKVIのプロフィールを更新しなければ、チェックイン時に問題が生じる可能性があると移民アドバイザーは警告しています。内務省はアカウントの最新状態を保つためのガイダンスを公開しています。キプロス企業が英国にスタッフを派遣する場合、書類の手続きも変わります。人事部門はもはや物理的なビネットを受け取ってコピーすることはなく、代わりに従業員のデジタルステータスをダウンロードするか、本人から共有コードを取得する必要があります。これにより偽造リスクは減りますが、特に金融サービスなど規制の厳しい業界では、オンボーディングシステムにUKVIのオンライン検証ツールを組み込む必要があります。ニコシアやリマソールの教育代理店も出発前チェックリストを更新中です。Academic Pathways Cyprusのマリア・コラリア氏は「親御さんはパスポートに光るビザが貼られているのを見慣れているので、ページが空白でも許可が存在することを安心させる必要があります」と話します。英国のこの動きは世界的な潮流を反映しています。オーストラリア、ニュージーランド、湾岸諸国はすでにデジタル許可を発行しており、EUも2026年4月に独自の入出国管理システム(EES)を導入予定です。キプロス人にとって今回の変更は新たな要件というより、新しい習慣の始まりです。パスポートだけではステータスの証明にならず、デジタルアカウントがそれに代わるのです。