
モスクワの外交筋を引用した業界誌「Tourism Review」の4月13日付報道によると、中国はロシアに対し、両国間の30日間ビザ免除措置を2027年9月まで延長する意向を通知した。2025年12月に試験的に開始されたこの制度は、一般旅券保持者が観光、家族訪問、短期出張の目的で事前手続きなしに相手国に入国できるものだ。2025年のロシアから中国への渡航者数は27%増加し、2026年には三桁の伸びが見込まれている。これは海南のビーチリゾートや黒竜江省の越境EC事業の拡大が後押ししている。旅行会社は歓迎の意を示しており、2026~27年冬季シーズンの多くの団体パッケージは、現行の免除期限である来年9月以降の入国ルールの明確化を待って保留されていた。中国側の交渉担当者は、滞在超過の監視が必要なため、無期限の免除よりも年次更新を望んでいるとされる。しかし、専門家はこの延長案を、両国間のルーブル・人民元決済ルートの拡大や黒河・ブラゴヴェシチェンスク橋を軸とした共同インフラ事業と連動した信頼醸成の一歩と見ている。実務面では、政治的な急変がなければ、30日未満の渡航に関するビザ手続きは少なくとも2027年第3四半期までは不要と考えられる。長期滞在には引き続きZまたはMビザが必要であり、支払い面では注意が必要だ。中国のデジタルウォレットはロシアのカードでのチャージが難しいため、現金かUnionPayブランドのカードの利用が推奨される。
出典: Tourism Review