
6月12日、欧州データ保護委員会(EDPB)は、難民申請者や不法移民の識別に用いられる指紋データベース「Eurodac」の監督権限を、フランスのCNILを含む各国規制当局が欧州データ保護監督官(EDPS)の議長のもとで連携する「調整監督委員会(CSC)」に移管すると発表しました。この措置により、国内でのデータ登録を各国当局が監督し、中央ユニットをEDPSが監視するという分断された二層モデルは終了します。新体制の下、CSCは統一的な指針を発行し、合同検査を実施し、共通の是正措置を採用することになり、すでに出入国管理システムなど大規模EU ITシステムで適用されているモデルに準じます。フランスにとっては大きな変化であり、県庁は引き続き72時間以内に指紋を取得・送信する義務がありますが、違反があった場合は国内のみならず連携した制裁が科される可能性があります。CNILの検査官は欧州各地の同僚の調査結果に迅速にアクセスできるようになり、フランスの拘留施設、OFPRA事務所、警察署における技術的・組織的対策の水準が引き上げられます。公的機関のデータ保護責任者や、外部委託契約で生体認証機器を運用する民間業者は、データ処理記録、保存期間、インシデント通知のワークフローを見直し、CSCの監査テンプレートに対応させる必要があります。この改革はビジネス渡航者に直接の影響はありませんが、迅速な国境通過を支えるシェンゲン情報基盤の信頼性強化に寄与します。
出典: Leto.legal