
イタリアの日刊紙「イル・ファット・クオティディアーノ」は6月14日、イタリアの教師であり環境活動家のExtinction Rebellionメンバーが、今年2月以降、ローマ・フィウミチーノ空港とミラノ・マルペンサ空港で出発時に2回、帰国時に1回の計3回にわたり厳重な身体検査を受けていると報じました。犯罪歴のないこの活動家は、二次検査室に連れて行かれ、携帯機器のスキャンや同行者への質問が行われました。Extinction Rebellionによると、過去2年間で同様のパスポート検査を経験した支持者が多数おり、国境警察と空港警備業者間で非公式の監視リストが共有されている可能性が指摘されています。イタリアの国境警察は政治的なリストの存在を否定し、「ランダムな行動指標」に基づく強化検査だと説明しています。市民自由団体Antigoneは、こうした事例がシェンゲン国境規則第8条(政治的理由による差別禁止)に抵触する恐れがあると指摘し、旅行者に対してGDPRの「アクセス権」に基づくデータ開示請求やイタリアデータ保護機関(Garante)への苦情申し立てを呼びかけています。グローバルな出張管理者にとっては、オンラインや現地での活動に関わるスタッフが渡航時に厳しい監視を受ける可能性があることを示す事例であり、企業には緊急時の法的連絡先の提供や、出発前のモバイル機器の暗号化・バックアップなど、ケア体制の見直しが推奨されています。内務省の内部監査部門は事実調査を開始しており、結果は7月末までに公表される見込みです。ビジネス旅行団体は、繁忙期の夏季に恣意的な遅延を防ぐための明確な指針の提示を求めています。