
7月14日、パリで行われたフランスのバスティーユ・デー祝賀行事の合間に、ニコス・クリストドゥリデス大統領は欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長から、キプロスの国境なきシェンゲン圏加盟に対する明確な支持を取り付けました。政府報道官代理のヤニス・アントニウ氏によると、両首脳はバイオメトリックパスポートの発行やシェンゲン情報システムとのリアルタイム連携など、キプロスがすでに達成した技術的なマイルストーンを確認し、現在は理事会の政治的承認のみが完全参加の障害となっていると結論づけました。フォン・デア・ライエン氏はこの案件を「欧州の重要議題として高く位置づける」と約束し、シェンゲン加盟がキプロスのEUにおける南東の貿易・旅行の玄関口としての地位を強化すると強調しました。また、ブリュッセルはグリーンラインの9か所の検問所でのシェンゲン入出国管理システムの運用に伴う実務的課題の解決を支援し、島内の自由な移動を維持すると述べました。交渉に関わった外交官は、移動式バイオメトリックユニットや国連当局との共有データベースなど、状況に応じた解決策が検討されていると地元メディアに語りました。キプロスの企業にとって、シェンゲン加盟は本土ヨーロッパへの航空便やフェリーでのパスポート検査を廃止し、移動時間の短縮と物流コストの削減をもたらします。キプロスの居住許可を持つ専門職は、27か国で180日間に最大90日間のビザなし渡航が可能となり、ニコシアやリマソールを拠点に地域チームを管理する多国籍企業にとって魅力的なメリットとなります。今後の課題は政治的なもので、フランスEU議長国は2026年9月の司法・内務理事会でこの問題を議題に挙げることを約束しています。全会一致の承認が必要であり、複数の加盟国はシェンゲン拡大が東地中海の安全保障に空白を生まないことを求めています。ニコシアの当局は準備が整っていることを示すため、8月に合同監査団の受け入れを予定しています。スケジュール通り進めば、キプロスは早ければ2027年春に外部国境管理を解除できる見込みです。会談では島の再統一交渉にも触れ、フォン・デア・ライエン氏はラファエレ・フィット副委員長を特別代表に任命し、EUの信頼醸成措置を調整すると確認しました。これにはグリーンラインを越えた物資や人の移動の円滑化も含まれます。経済団体はこの二軸戦略を歓迎し、経済的相互依存と移動の自由が恒久的な解決に不可欠だと主張しています。
出典: Cyprus Mail