
2026年7月22日付の通知で、イタリア大使館(プレトリア)は、従来の紙製身分証明書「carta d’identità」が2026年8月3日以降、印刷された有効期限に関わらず渡航書類として無効になることを海外在住のイタリア市民に知らせました。この変更は、イタリアの身分証明書をICAOの機械読み取り基準およびEU規則2019/1157のセキュリティ要件に適合させるためのデジタルID改革の一環として、法令108/2026によって義務付けられています。8月3日以降は、電子IDカード(CIE)または有効なイタリア旅券のみが、イタリアへの再入国やシェンゲン圏内の移動を許可します。緊急の場合、自治体は6か月間有効の仮身分証を発行できますが、EU外での受け入れは保証されないため、渡航先の規則は「Viaggiare Sicuri」ポータルで必ず確認してください。ファルネジーナ(外務省)は、AIRE登録者が帰国時にイタリアのどの自治体でもCIE申請が可能となり、更新手続きが簡素化されたことを確認しました。企業は、特に長期赴任者など古いIDを保持している社員やその家族が電子版に切り替えているかを確認する必要があります。切り替えを怠ると、紙のIDを認めない航空会社で搭乗拒否される恐れがあります。グローバルモビリティサービスは、夏季の自治体閉庁によりCIE発行予約が困難になる可能性があるため、8月の期限前に書類の確認とCIE申請を早めに行うよう顧客に推奨しています。この移行は、CIEをスマートフォンに保存し国内での身分証明や将来的には一部空港の自動ゲート利用を可能にする「Open Wallet」構想とも連動しています。内務省は12月までにローマ・フィウミチーノ空港でデジタルCIEの試験運用を目指し、物理的書類への依存を完全に減らす計画です。