
スペインの国境検問所は、新しいEU入出国システム(EES)による初のピークシーズン週末を迎えました。生体認証キオスクは概ね順調に稼働したものの、長期滞在者や国境を越える労働者からの問い合わせが相次ぎました。7月27日、欧州委員会移民・内務総局は、EESで指紋や顔画像の登録が免除される対象者を明確にした最新のQ&Aを公表しました。規則によれば、EUの長期滞在ビザ、居住許可証、または自由移動指令に基づく居住カードを持つ第三国籍者は、有人のパスポート窓口を利用し、EESデータベースには記録されません。航空機乗務員、国家元首の代表団、船上にとどまる海事乗組員、そして生体認証が物理的に不可能な人も対象外です。一方で、英国からの訪問者、デジタルノマドビザ保持者、90日未満のシェンゲン圏内旅行者などは、初めて外部シェンゲン国境を越える際に指紋と顔画像の登録が必須となります。スペインでは、マドリード・バラハス、バルセロナ・エル・プラット、マラガ・コスタ・デル・ソルをはじめとする指定された外部国境空港で新たな自動キオスクを通過することになります。空港運営会社AENAによると、バルセロナ空港では日曜日だけで78,000件のEES処理が行われ、大きな混雑はなかったものの、今週後半に予定されている地上係員のストライキにより乗客の流れが遅くなる可能性があると警告しています。短期プロジェクトでスペインにスタッフを派遣する企業は、滞在超過が自動的に計算されることに注意が必要です。EESは従来のパスポート押印制度に代わり、90日/180日ルールを超えた場合は出国ゲートが閉鎖され、国家警察に警告が送られます。そのため、人事部門は非EU派遣者がシェンゲン圏内で過ごす日数をスペイン国内だけでなく正確に把握することが求められます。移民弁護士は今回の明確化を歓迎する一方で、スペインの長期滞在ビザ保持者の中には居住カードの発行を待っている間に、航空会社スタッフが規則を十分に理解しておらずEESの列に誘導されてしまうケースがあると指摘しています。専門家は、航空会社のチェックイン手続きが更新されるまで、予約確認書(resguardo)や欧州委員会の新ガイダンスのプリントアウトを携帯することを推奨しています。