
英国外務・英連邦・開発省(FCDO)は、2026年2月22日夜、カルテル首領エル・メンチョの殺害に関連した武力衝突を受け、グアダラハラとプエルトバジャルタの空港閉鎖に伴い、メキシコ渡航情報を更新しました。太平洋岸の拠点であるこれらの空港は国際便を全便キャンセルし、約900人の英国パッケージツアー客を含む数千人の旅行者が足止めされています。FCDOの警告では、ハリスコ州にいる英国人に対し「極めて慎重に行動し、現地の指示に従って屋内に留まり、不要不急の移動を避けるよう」呼びかけています。空港へ向かう高速道路では道路封鎖や車両の焼き討ちが報告されており、数日間は安全が確保されない可能性があると警告しています。Tui、ブリティッシュ・エアウェイズ、ヴァージン・アトランティックなどの航空会社は、カンクンやカリブ海側のリゾートへの便は運航を継続しているものの、グアダラハラ経由の国内線では迂回が始まっていると発表しました。旅行保険会社によると、FCDOの「深刻な治安事案」という表現は、旅行中断補償が含まれる保険契約において、旅行キャンセルの請求対象となることを示しています。パッケージ旅行規則に基づき、旅行会社は「避けられない非常事態」として、ルート変更、延期、返金の対応を求められます。ハリスコ州の成長著しいITアウトソーシング企業に勤務する駐在員を抱える企業は緊急対応プロトコルを発動し、あるFTSE100のエンジニアリング企業は、グローバル・モビリティ・ニュースに対し、34名の英国派遣社員とその家族をメキシコシティの安全な施設に移動させ、航空便の再開を待っていると明かしました。人事担当者は、渡航者に対しLOCATE連絡サービスへの登録と、緊急時の避難に備えた重要書類のデジタルコピー保管を促すべきだと指摘しています。暴力事件はユカタン半島の主な英国人観光地から約1,600キロ離れているものの、今回の事態は突発的な治安悪化がグローバルな人の移動に与える影響を浮き彫りにし、FCDOの渡航情報をリアルタイムで注視する重要性を改めて示しています。
出典: The Independent