
バルセロナを訪れる旅行者は、4月1日に市とカタルーニャ州政府が「estancia turística(滞在税)」を倍増させたことで、ヨーロッパでも最高水準の宿泊税を支払うことになりました。4月13日に発表された詳細によると、5つ星ホテルの宿泊客は1泊1人あたり地域税7ユーロに加え、市の追加税5ユーロ、合計約12ユーロ(約13.75米ドル)を負担します。短期レンタルの宿泊者は4.5ユーロに同じ5ユーロの追加税が加わり、クルーズ船の乗客は上陸時間に応じて最大11ユーロの課税が課されます。市当局は、この増税が手頃な住宅の確保、過剰観光の抑制、そして観光地の治安維持を担う「市民警察官」の増員資金確保に不可欠だと説明しています。今年夏に200人の追加警察官を配備する650万ユーロの予算の半分は、この新たな税収から賄われます。一方、ホテル業界は、料金の上昇が価格に敏感な顧客層を遠ざけ、会議の開催地がマドリードやリスボンに流れる懸念を示しています。MICEや団体旅行を扱うツアーオペレーターは、2026年6月以降のイベントのパッケージ料金を再計算中です。グローバルモビリティチームにとっては、短期出張やビジネス渡航の1日あたり経費が増加するため、社内規定の手当見直しが必要になるかもしれません。この動きは、スペイン全土で観光客の流れを財政面から管理する傾向の一環であり、バレアレス諸島は昨年エコ税を引き上げ、バレンシアも2027年から独自の宿泊税導入を進めています。多国籍企業は、スペインでのワークショップやオフサイト会議を計画する際、都市レベルの観光税を予算モデルに組み込むことが重要です。実用的なポイントとして、課税は「1人1泊」単位で行われるため、企業は税金を含むネット料金の法人契約を交渉し、ホテルに税額を明細化してもらうことで、該当する場合は付加価値税の還付を受けやすくなります。
出典: Travellers Today