
チェルム-キエフ間の夜行列車の乗客は、今週ポーランドで全面導入されたEU入出国システム(EES)を実際に体験しました。4月初旬から、パスポートのスタンプは廃止され、生体認証スキャンと90/180日ルールの自動計算に置き換えられています。4月21日、Nakordoni.euの記者が新しい手続きを取材。乗務員が車両に乗り込み、旅行書類をスキャンし、顔写真を撮影。初回利用者には指紋も採取し、電子プロフィールを作成します。この変更により、再入国時の手続きはスムーズになり、次回以降は素早いスキャンだけで済みますが、初回利用者には数分の追加時間がかかります。そのため、運送業者や国境警備隊は、特に導入初期段階では乗り継ぎ時間に余裕を持つよう乗客に呼びかけています。ウクライナ国籍の通勤者や学生にとっては、EESにより滞在超過が自動で計算されるため、後の入国時のトラブルが減少します。ポーランドの雇用主にとっても、労働許可証データベースと連携した正確な記録が得られ、コンプライアンス監査が容易になります。しかし、このデジタル化には課題もあります。プライバシー保護団体は生体データの3年間保存に懸念を示し、障害者団体は狭い車両内で標準の指紋スキャナーが使えない利用者のための代替レーン設置を求めています。国境警備隊は、チェルム-キエフ線で得た教訓をもとに、今四半期中にワルシャワ中央駅やクラクフ中央駅での導入に活かすとしています。
出典: Nakordoni.eu