
ポーランド西部国境を管轄するナドドルジャンスキ国境警備隊は、2026年4月20日に、1月1日以降、公共秩序や安全に脅威をもたらすと判断された非EU国籍者に対し、215件の退去命令を発出したと発表しました。大半はウクライナ人とジョージア人ですが、直近の週末の一斉摘発ではルワンダやベラルーシ出身者も含まれていました。違反内容は飲酒運転や麻薬所持、交通禁止令の再違反、家庭内暴力の容疑など多岐にわたります。ポーランド外国人法第329~332条に基づき、国境警備官は「現実的かつ差し迫った重大な脅威」と認められる外国人に即時退去命令を出すことが可能です。退去者にはシェンゲン圏内のいかなる国への再入国禁止が5年または7年間課されます。ナドドルジャンスキ隊の数字は、ポーランドが昨年の500件を上回るペースで公共秩序違反者の排除を進めていることを示しており、パンデミック後の移民政策と国境犯罪への厳格な姿勢を反映しています。特にウクライナ人やジョージア人労働者に依存する物流・建設業界の雇用主にとっては警鐘となる数字です。就労許可を支援する企業は、交通違反の未処理や犯罪歴の更新、アルコール検査記録などの内部監査を強化し、労働力の急な減少を防ぐ必要があります。中には、勤務外の違反行為がポーランド滞在権に影響を及ぼすことを明記した社員行動規範を見直す企業も出ています。データはまた、ポーランド国境警備隊内の地域差も浮き彫りにしています。クロスノ・オドジャンスキに本部を置くナドドルジャンスキ隊は、ドイツとの主要高速道路の国境を担当し、ドイツ警察との合同パトロールを優先して国境越え前に違反者を摘発しています。一方、ベラルーシ国境のポドラシキ隊は主に森林地帯での不正越境防止に注力しています。人権団体は即時退去命令の場当たり的な発出に対し適正手続きの保障を懸念していますが、内務省は上訴制度は維持されていると強調しています。外国人は退去命令に対し14日以内に異議申し立てが可能ですが、上訴中でも退去義務は自動的に停止されません。