
2026年6月1日以降、オーストラリアの学生ビザ拒否に対するほとんどの上訴は、対面審理ではなく「書面審査」で決定される見込みです。これは、6月2日にオーストラリアビザ&移民専門家(AVIE)が発表した新たな指針に基づくもので、行政審査裁判所(ART)の手続き変更に伴うものです。この措置は、政府の移民制度の透明性強化策と整合し、2025年に18か月を超えた上訴審理の遅延解消を目的としています。新制度では、ARTは口頭審理を開かず、書面による申立てと証拠のみで判断を行います。ただし、複雑な公益性や国家安全保障に関わる案件は例外です。申請者は情報提供の要請に対し14~28日以内に回答しなければ、却下されるリスクがあります。国際教育機関は、迅速な書面決定が初期から十分に裏付けられた申請書類を用意しない限り、拒否維持率の上昇につながると警鐘を鳴らしています。海外からのビザ拒否率が高い大学は、引き続き省庁指示107号に基づく処理優先度に影響を受け、評判リスクも高まります。企業の人事担当者にとっては、主たる学生ビザ保持者の扶養家族や卒業後の滞在を目指す従業員が拒否に異議を唱える際、より慎重な対応が求められます。博士課程の候補者や研究インターンを支援する企業は、拒否時に詳細な書面提出を準備するための追加時間と法的費用を見込む必要があります。移民弁護士は、今回の改革によりリスクの低い案件は迅速に処理される一方で、優れた学業成績や真摯な一時滞在者証明を持つ申請者は、書類が充実し期限内に提出されれば、審査での見込みは依然として高いと指摘しています。