
ベルギー外務省は6月11日、欧州委員会が今月後半にブリュッセルで開催予定の技術協議に招待したタリバン関係者から、まだビザ申請が届いていないことを確認した。ユーロニュースの取材に対し、外務省のスポークスパーソンは、アフガン代表団はベルギー大使館または外部ビザセンターで個別にシェンゲンCビザを申請しなければならず、通常の安全審査には「数日ではなく数週間かかる」と警告した。この行き詰まりは、EU加盟国で有罪判決を受けたアフガニスタン国民の送還や広範な移民協力を議論する予定の物議を醸す会合の実現を危うくしている。30人以上の欧州議会議員は、タリバン代表の受け入れが人権侵害で非承認の政権を正当化するとして、ベルギーにビザ発給を拒否するよう強く求めている。一方、外務省は、EU機関が招待したゲストの入国を阻止することは、ブリュッセルの欧州外交の中心地としての地位を損なう可能性があると反論している。シェンゲン規則により、ベルギーは自国に本部を置くEU機関訪問者の短期滞在ビザ発給を担当している。タリバン側が申請書類を提出していないことは、カブール内部の意見対立か、譲歩を引き出すための戦略的遅延のいずれかと分析されている。今週中に申請があれば、当局は迅速処理か会合延期かを判断しなければならず、背景調査には複数の情報機関が関与する。グローバルモビリティチームにとって、この事例は政治的に敏感な代表団が通常のビザ手続きを混乱させる可能性を示している。領事業務は注目度の高い案件に割かれ、ビジネス渡航者や駐在家族の通常処理が遅れる恐れがある。アフガニスタンで事業を展開する企業やベルギーに派遣されているアフガン人従業員は、外務省の通知を注視し、ベルギー領事館での厳格な審査に備えるべきだ。訪問が実現すれば、シェンゲン圏内の移動制限やEU施設への入場制限など、厳しい行動管理が予想される。この状況は、ルールに基づくビザ環境下でも地政学が日常のモビリティ管理に影響を及ぼすことを浮き彫りにしている。
出典: Euronews