
中国の習近平国家主席は6月16日、北京でミャンマーのミン・アウン・フライン大統領と会談し、中国・ミャンマー経済回廊(CMEC)に基づく協力強化を改めて確認するとともに、国境を越えたオンラインギャンブルや電話詐欺組織の取り締まりに共同で取り組むことを約束した。会談中、ミャンマーの指導者は、中国人を北部ミャンマーの詐欺拠点に誘い込む犯罪ネットワークを「断固として取り締まる」ため、中国と緊密に協力する意向を示した。この問題は外交上の緊張点となっており、2025年末以降、共同警察作戦で数千人の被害者が帰国している。専門家は、連携した取り締まりが旅行者の安全向上だけでなく、ヤンゴン港を経由して南アジアへ貨物を輸送する中国の製造業者にとって重要な物流ルートの安定化にも寄与すると指摘している。グローバルな人の移動の観点からは、今回の合意は雲南省の国境地域における越境移動の監視強化を示唆している。ムセ、マンダレー、チャウクピューで事業を展開する中国企業は、移民の抜き打ち検査の頻度増加や、外国人スタッフが特別リスク区域に入る際の渡航許可の取得が求められる可能性がある。一方で、詐欺組織の撲滅が成功すれば、これまで同地域を避けていた企業の出張者の信頼回復につながるだろう。首脳会談では、CMECの多モーダルネットワークの一環として、昆明とインド洋を結ぶマンダレー-ムセ鉄道の建設加速も約束された。今年中に資金調達が確定すれば、コンテナ輸送時間が5日短縮され、電子機器から農業まで幅広い分野の貨物輸送計画に大きな影響を与える見込みだ。越境人材を抱える企業は、中国国家移民管理局やミャンマー内務省からの実施規則の動向を注視すべきである。短期的には、企業は旅行リスク評価の更新、スタッフの現地領事館への登録、無許可の国境越えの回避を徹底することが求められる。これらは中国の出入国管理法違反で罰金対象となる場合があるためだ。
出典: English.gov.cn