
国際学生を受け入れる大学やカレッジは、2026年6月1日に新たに導入された英国ビザ・移民局の指標により、Tier 4制度創設以来最も厳しいコンプライアンス体制に直面しています。6月16日に教育機関向けに配布されたガイダンスでは、スポンサー機関の年間基本コンプライアンス評価(BCA)において、以下の要件が求められると改めて強調されました。(1) ビザ拒否率を5%未満に抑えること(従来は10%未満)、(2) 学生受け入れ確認書(CAS)を発行された学生のうち少なくとも95%を入学させること、(3) コース修了率を85%以上に維持し、来年には90%に引き上げること。これら3つの指標のうち最も低いスコアに基づき、2027年からは「赤・黄・緑」のトラフィックライト方式で公的評価が発表されます。赤評価を受けるとスポンサーライセンスが停止される可能性があり、有料学生の募集や卒業生・熟練労働者ビザでのスタッフ雇用に大きな支障をきたします。国際オフィスは入学審査の厳格化、出席管理の強化、学生の中途退学リスクに対する早期対応を徹底する必要があります。多国籍教育グループのグローバルモビリティチームにとっても同様のメッセージが示されており、採用代理店、入学管理、コンプライアンスチーム間のデータ連携を見直し、次回のBCAサイクル前に模擬監査を実施することが求められています。商業的影響は深刻で、2025年に海外からの学生が英国経済に約370億ポンドをもたらした中、たった一学期でもスポンサーライセンスを失うことは数百万ポンド規模の収益損失を意味します。取締役会は今後、コンプライアンスのパフォーマンスを重要な財務リスクとして扱うべきです。