
観光省によると、2026年1月から5月までの間に国際観光客がブラジルで使った金額は250億レアル(45.5億米ドル)に達し、同期間としては過去最高を記録、2025年比で11%の増加となりました。5月単月の支出は40.8億レアルで、前年同月比19%増となっています。この消費の急増は、航空路線の強化とビザ緩和措置の効果と関連しています。特に、中国からの入国者数は5月に前年同月比75%増加しました。これはブラジルが2026年12月31日まで中国国民に対する観光・ビジネスビザを一方的に免除したことが大きく影響しています。アナリストは、パンデミック後のクルーズ航路の再開や、サンパウロ・ファッションウィークなど高額消費層を引きつけるイベントの開催も成長要因と指摘しています。ブラジルに拠点を持つ多国籍企業にとっては、企業向け宿泊施設やMICE(会議・報奨旅行・コンベンション・展示会)会場の需要回復を示す兆しです。業界の調査によれば、リオデジャネイロのホテルの1泊あたり料金は6月上旬に14%上昇し、サンパウロの高級コワーキングスペースの稼働率は92%に達しました。旅行業者は少なくとも2026年第3四半期まではコスト高を見込む必要があります。中央銀行のデータは、ブラジルのサービス収支の多様化を目指す政策担当者にとっては好材料ですが、一方でインフラの課題も浮き彫りにしています。エンブラトゥール(ブラジル観光公社)は、年末までに700万人を超えると予測される到着者数に対応するため、リオとサルバドールの空港と市内を結ぶ鉄道プロジェクトを加速させています。関係者は、中国に対するビザ免除措置が延長または相互免除となることを期待しており、10月に交渉が予定されているため、2027年のブラジルへのインバウンド観光の構成にもさらなる変化が見込まれています。
出典: Rádio Itatiaia