
ポーランドの日刊紙「リチェスポスポリタ」の7月7日付報道によると、欧州連合機関eu-LISAは先月、欧州旅行情報認証システム(ETIAS)が当初予定されていた「2026年末」の開始時期に間に合わないと経営委員会に伝えました。この発表は、4月にEU全域で稼働を開始した入出国管理システム(EES)に空港が対応に苦慮しているという状況を受けたものです。ETIASは、アメリカやイギリスを含むビザ免除国の国民に対し、シェンゲン圏入国前に20ユーロの事前渡航認証を義務付ける仕組みです。航空会社は、EESの混雑が落ち着く前にETIASを導入すると、入国審査の混乱が「倍増」すると懸念しています。ポーランド紙が引用した「フィナンシャル・タイムズ」の報道によれば、欧州委員会は9月の理事会で休暇シーズンのデータを踏まえ、スケジュールの見直しを検討する予定です。ベルギー内務省はすでにETIASの運用インターフェースに関する職員研修を延期し、ブリュッセル空港や英仏海峡のターミナルでのEESキオスクの安定稼働に注力しています。ベルギーと英国や米国間で人材を異動させる多国籍企業にとって、ETIASのさらなる遅延は、企業の経費精算や安全配慮義務に関する案内の延期を意味します。ただし、旅行管理者は予算枠を確保しておくべきです。ETIASは承認されれば3年間有効であり、一括前払いの仕組みが依然として有効となる可能性があるためです。現時点では、アメリカ人やイギリス人の旅行者は、パスポートと必要に応じてEESの生体認証登録のみでベルギーに入国しています。
出典: Rzeczpospolita