
オーストラリアの移民政策を巡る新たな内部対立が12月3日、キャンベラで勃発した。ビクトリア州の自由党上院議員サラ・ヘンダーソン氏が上院の議場を越えて、すべての公立大学における海外留学生の新規入学者数の上限を厳格に25%に設定する修正案を提出したのだ。この提案は、国民自由党のジャシンタ・ナンピジンパ=プライス上院議員とワンネーション党のマルコム・ロバーツ議員が共同提案者となっており、今年初めに阻止された野党の2024年法案の要素を踏襲しつつ、キャンパス内または近隣に専用の学生寮を整備する大学には上限を30%まで引き上げる「インセンティブ」も盛り込んでいる。
ヘンダーソン氏は、無制限の留学生増加が賃貸価格の高騰や都市インフラの逼迫を招き、経済が本当に必要とする技能構成を「歪めている」と主張。一方、アルバニージ政権は2026年に学生ビザを2万5千件拡大する方針を示し、教育輸出を530億ドル規模の戦略的柱と位置付けている。ビジネス団体は一律の上限設定が地方キャンパスの重要な収入源を断つ恐れがあると懸念する一方、住宅不足に悩む都市部では需要抑制の意義を認める声もある。
大学協会は、インドや中国など主要市場で「深刻な評判の損失」を招く恐れがあると即座に警告。業界アナリストは、カナダや英国の厳格化された卒業後就労規制がすでにオーストラリアへの志願者増加を促しており、上限設定の兆候はその流れを逆転させかねないと指摘している。
今後の展開はどうなるのか。連合政権の指導部はヘンダーソン氏の動きを支持しておらず、現議会での修正案成立は難しい見通しだが、この議論は2026年の選挙に向けて学生移民が依然として重要な争点であることを示している。企業の人材移動担当者は、キャンパスの入学時期や新卒採用の給与計画、短期宿泊需要に影響を及ぼす政策の変動に注視すべきだろう。
ヘンダーソン氏は、無制限の留学生増加が賃貸価格の高騰や都市インフラの逼迫を招き、経済が本当に必要とする技能構成を「歪めている」と主張。一方、アルバニージ政権は2026年に学生ビザを2万5千件拡大する方針を示し、教育輸出を530億ドル規模の戦略的柱と位置付けている。ビジネス団体は一律の上限設定が地方キャンパスの重要な収入源を断つ恐れがあると懸念する一方、住宅不足に悩む都市部では需要抑制の意義を認める声もある。
大学協会は、インドや中国など主要市場で「深刻な評判の損失」を招く恐れがあると即座に警告。業界アナリストは、カナダや英国の厳格化された卒業後就労規制がすでにオーストラリアへの志願者増加を促しており、上限設定の兆候はその流れを逆転させかねないと指摘している。
今後の展開はどうなるのか。連合政権の指導部はヘンダーソン氏の動きを支持しておらず、現議会での修正案成立は難しい見通しだが、この議論は2026年の選挙に向けて学生移民が依然として重要な争点であることを示している。企業の人材移動担当者は、キャンパスの入学時期や新卒採用の給与計画、短期宿泊需要に影響を及ぼす政策の変動に注視すべきだろう。
出典: The Australian