
大学、移民代理、学生団体は2026年3月18日、政府が3月1日からほとんど事前相談なしに実施した「一時卒業生ビザ(Temporary Graduate visa)料金の倍増(4,600豪ドルへ)」の影響を受け止めていました。インド人学生向けのReddit解説が一夜にして拡散し、この料金引き上げがもたらす混乱と経済的不安を反映しています。新料金体系では、主申請者の料金が2,300豪ドルから4,600豪ドルに上昇し、追加の成人申請者は2,300豪ドル、子ども申請者は1,150豪ドルとなります。内務省は、この収入が拡大するコンプライアンスチームの資金や、旧「真の一時入国者(GTE)」要件からより厳格な「真の学生(GS)テスト」への移行に充てられると説明しています。国際教育機関は、カナダや英国が卒業後の就労権を厳格化する中で、この措置がオーストラリアの価格競争力を損なうと警告しています。シドニーの教育代理店協会は「南アジアやアフリカの多くの学生にとって、追加の2,300豪ドルは1学期の生活費に相当する」と述べました。グループ・オブ・エイトの複数の大学は、料金が見直されなければ2027年度の入学者数が5~8%減少する可能性を試算しています。485ビザを技能移民への橋渡しとして利用する雇用主も懸念を示しています。オーストラリアビジネス評議会は、深刻な人材不足の中で高額な費用がSTEM分野の卒業生を遠ざける恐れがあると指摘しています。一方、太平洋諸島の国民は引き続き旧料金が適用されており、キャンベラ政府はこれを太平洋関与戦略の一環と位置づけています。オーストラリア移民協会は、5月の予算発表前に「証拠に基づく見直し」を求める共同書簡を準備中です。内務省は、485ビザは「類似経済圏と比較して依然として手頃な価格」であり、成功した卒業生は2年間のフルタイム就労権を通じて費用を回収できると強調しています。