
3月31日から、ベルギーの18歳以上の全市民に対し、これまで75歳以上にのみ認められていた30年有効の電子身分証(eID)カードに代わり、10年有効のカードが発行されます。連邦内務省は、チップ内の暗号証明書が10年以上の安全なオンライン認証を保証できないため、この変更が必要だと説明しています。この措置は国内のデジタルサービスを対象としていますが、EU内および欧州経済領域内での移動にeIDをパスポート代わりに使うベルギー国民にとっては国境を越えた影響もあります。有効期間が短くなることで更新頻度が増えるため、10年目を迎えるカードを持つ旅行者は、夏の休暇前に早めの更新申請を推奨されています。各自治体は長期有効カードの所持者に対し、3か月以内に電子署名などの機能が停止する旨を通知し、対象者は無料でカードの再発行を申請可能です。特にEU間でスタッフを派遣する企業は、人事記録を新しい有効期限に合わせて更新する必要があります。なお、有効なIDを携帯していない場合、国内IDでシェンゲン圏内の格安航空便に搭乗拒否される恐れがあります。この改革により、ベルギーは既に5~10年の有効期限を設けている多くのEU加盟国と足並みを揃え、将来的なEUデジタルウォレットなどの相互運用性プロジェクトの簡素化が期待されます。