
ロンドン拠点のiFASTグローバルバンクは5月11日、Ant InternationalのAlipay+ネットワークを活用したQRコード決済機能「Worldwide Scan & Pay」の提供を開始しました。このサービスにより、iFASTの口座保有者は銀行のモバイルアプリで加盟店のQRコードをスキャンするだけで、中国本土のコンビニやタクシー、レストランを含む1億5,000万以上のAlipay+対応加盟店で支払いが可能となり、多通貨口座から直接資金が引き落とされます。アジアの複数の電子ウォレットがすでにAlipay+と連携していますが、iFASTは英国で初めて完全な銀行免許を持つ銀行としてこの決済ゲートウェイを導入。英国在住の駐在員や留学生、ビジネス旅行者に対し、中国の現地銀行口座を開設したり現金を持ち歩くことなく、人民元での取引をネイティブに行える選択肢を提供します。決済はリアルタイムで処理され、動的通貨換算にも対応しているため、購入時に為替レートを固定できます。Ant Internationalはこの提携を「銀行とウォレットの融合」と位置づけ、今後は旅行保険の提供やAIを活用した支出管理ツールの拡充も予定しています。法人向けには、iFASTの企業用日当口座を持つ従業員が食事代や配車サービスの費用を即時に精算でき、経理部門は加盟店カテゴリコードと社内コストセンターを紐づけた明細データを受け取ることで、照合作業の効率化が図れます。規制関係者は、この提携が2027年の北京ユニバーシアードを控えた中国のデジタル決済エコシステムの国際化推進の一環であると指摘。中国人民銀行は外国カードの紐付けを奨励し、AlipayやWeChat Pay内でのデジタル人民元のパイロット利用を支援しています。iFASTは国境を越えた規制が整い次第、デジタル人民元決済の導入を検討すると明かしました。旅行者は出発前にiFASTアプリを最新バージョンに更新し、ワンタイムパスワード受信用のローミングSMSを有効にすることが推奨されます。なお、中国の小規模加盟店の多くは個人ウォレットに紐づく静的QRコードを表示しているため、利用時にはAlipay+のロゴを確認し、企業対応の領収書が発行されることを確認してください。
出典: PR Newswire