
イタリア南部カラブリア州で週末に移民に対する路上検査が強化され、無許可で居住・就労していた40歳のモロッコ人男性が逮捕され、国外追放されました。5月24日にクロトーネ警察本部が発表したこの取り締まりは、農業や物流の非正規労働が増加している地域で外国人の身分確認を強化する内務省の広範な施策の一環です。警察は港湾都市と内陸の農村部を結ぶ道路や、トルコや北アフリカからの小型船が頻繁に利用する沿岸地域で検問を実施しました。2024年に国外退去命令が出されていたこの男性は身分証明書を所持しておらず、警察は逃亡の恐れがあると判断。県知事は即時退去命令を発令し、男性はローマ近郊のポンテ・ガレリア拘置所に移送され、国外送還を待っています。今回の摘発は、今年春に施行された治安・移民に関する法令23/2026号に基づく厳格な取り締まりの一環で、県知事に対し不法移民を最長18か月拘留する権限を与え、二国間協定がある場合の送還手続きを迅速化しています。無許可労働者を雇用・保護した雇用主には、1人あたり最大1万ユーロの罰金と一時的な営業停止命令が科されます。カラブリアの柑橘類やオリーブ産業で季節労働に依存する企業にとっては、『デクレト・フルッシ』の割当制度やEUブルーカード制度など、合法的な雇用ルートの利用が一層重要となっています。人事部門は下請け業者の遵法状況を監査し、外国人労働者が常に有効な許可証を携帯しているか確認すべきであり、夏の収穫期にかけて路上での身分証確認は続く見込みです。更新手続きを待つ外国人居住者は、更新申請の受領証(チェドリーノ)とともに期限切れの許可証のコピーを携帯し、抜き打ち検査での拘束を避けるよう助言されています。クロトーネの法律支援団体によると、新法施行以降、支援要請が急増しており、地元の移民窓口でのデジタル化が進んでいるにもかかわらず、処理の遅れが続いていることが示唆されています。