
キャセイパシフィック航空とHKエクスプレスの航空運賃が来月から値下げされることが、6月23日に同社から発表されました。7月1日から乗客向けの燃油サーチャージを削減、場合によっては廃止するとのことです。この措置はジェット燃料のスポット価格が継続的に下落していることを受けたもので、香港発の長距離往復航空券の価格が通常であれば80香港ドルから220香港ドルほど安くなる見込みです。民航局は燃油サーチャージの上限を四半期ごとに設定しており、航空会社はその範囲内で自由に料金を決められます。キャセイは2024年4月以降、上限いっぱいの料金を課していましたが、今回約60%の水準に引き下げます。競合他社も追随する可能性が高く、夏のピークシーズンに向けて価格競争が激化しそうです。旅行管理会社(TMC)からは歓迎の声が上がっており、7月にロンドンやサンフランシスコで開催される会議の予約をする法人顧客は即座にコスト削減が見込めます。また、シンガポールへのエコノミークラス利用が多い中小企業は、旅費を約8%節約できる可能性があります。ただし、アナリストは中東情勢の緊迫化や製油所のメンテナンスにより、第4四半期には燃料価格が再び上昇するリスクがあると警戒しています。キャセイは、今回の燃油サーチャージ引き下げが香港のパンデミック前の旅客数回復目標(2027年まで)を後押しすると説明。5月の搭乗者数は260万人で、2019年の約82%に達しており、海外在住の香港人の自由旅行需要を刺激すると期待しています。モビリティマネージャーへのアドバイスとしては、7月・8月の旅程はすでに発券済みでも再度料金を確認することを推奨。多くのGDS(グローバル・ディストリビューション・システム)では、出発前に燃油サーチャージの再計算が可能で、返金を受けられる場合があります。