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アイルランドの移民弁護士、訪問ビザ拒否の急増に「上訴不可」の問題を警告

7月 31, 2026
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アイルランドの移民弁護士、訪問ビザ拒否の急増に「上訴不可」の問題を警告
アイルランドの移民専門法律事務所シノット・ソリシターズは、短期滞在(Cカテゴリー)訪問ビザの拒否件数が増加していることと、法的な上訴権が存在しない問題に警鐘を鳴らしています。2026年7月29日付のブログ投稿で、弁護士エイミー・ウェランは、移民サービス部(ISD)が8週間の処理期間を掲示し続けているものの、多くの申請者が決定を得るまでにほぼ1年近く待たされていると指摘しています。否決された場合、家族は新たに申請を行う以外に行政上の異議申し立て手段がなく、その申請も同様に遅延が生じています。

アイルランド法では、長期滞在の「D」ビザ、学生許可、就労許可には上訴権が認められていますが、2014年に訪問ビザの上訴ユニットが廃止されたため、ISD内の裁量的な再審査のみが残されています。弁護士らは、この制度の空白が家族生活の憲法上の保護を侵害し、欧州人権条約第8条にも抵触する可能性があると主張しています。

実際には、高齢の親族や兄弟、パートナーが結婚式や出産、葬儀に間に合わないケースが頻発しています。特に夏の観光シーズンや12月の休暇期間など需要が高まる時期に遅延が顕著です。旅行代理店は、ビザが間に合わないためにアイルランド旅行を諦め、他のEU諸国へ切り替える顧客が増えていると報告しています。海外からの顧客や投資家を招く企業は、オンライン会議に切り替えるケースが増え、IDAアイルランドやツーリズムアイルランドが推進する「訪れやすい国」というブランド戦略に悪影響を及ぼしています。

アイルランドの移民弁護士、訪問ビザ拒否の急増に「上訴不可」の問題を警告


シノット・ソリシターズは、法務省に対し正式な上訴制度の復活、あるいは少なくとも透明性のあるリアルタイム処理状況の公表を求めています。また、現行制度は家族の権利に対する「違法な干渉」であるとして、高等裁判所での訴訟も示唆しています。

アイルランドに拠点を持つ多国籍企業には、ゲスト訪問者の書類手続きに最低12ヶ月の余裕を持つこと、招待状や財政保証、宿泊証明などの書類を常に最新の状態に保つことが推奨されています。会議や研修をアイルランドで開催する企業には、英国発行ビザ向けの短期滞在ビザ免除制度や特定旅行者向けのビジネス許可書など、代替の入国ルートの検討が呼びかけられています。

ISDが処理遅延を解消するか上訴制度を復活させるまで、この「上訴不可」の空白は、国際会議や外国直接投資の拠点としてのアイルランドの評判に大きなリスクをもたらしています。
出典: Sinnott Solicitors

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