
昨日遅くに発表された政策文書で、ワンネーション党は2029年までにオーストラリアの純海外移民(NOM)をマイナスに転じさせる大規模な提案を示しました。主な数字は衝撃的です。留学生の受け入れ枠は年間約59万人から35万人に削減され、技能移民や留学生の家族向けビザはゼロに、オーバーステイヤー(不法滞在者)には生涯入国禁止措置が科されます。同党は、米国の「天才ビザ」制度をモデルに、大学は「高付加価値」の博士課程やSTEM分野に注力すべきとし、ビジネスや会計などの低優先度コースは厳しい承認基準を設けるとしています。季節労働者制度、特に太平洋豪州労働移動(PALM)プログラムは維持されるものの、3年間の猶予期間終了後は永住移民を13万人の上限に制限します。大学協会はこの計画を「経済的な自滅行為」と批判し、キャンパス閉鎖や雇用喪失、輸出収入の480億ドル減少を警告。地方の市長たちも農業、高齢者介護、ホスピタリティ分野での労働力不足を懸念しています。ABCに漏れた財務省のモデルでは、これらの削減が実施されればGDP成長率が年間1.2ポイント低下する可能性が示されています。提案は連立与党や労働党の支持なしには成立の見込みがありませんが、政治的なオーバートン・ウィンドウ(議論の範囲)を動かす効果を持ちます。両主要政党はすでに学生ビザ制度の厳格化を示唆しており、ワンネーション党の強硬な基準が、議会再開時により小幅ながらも重要な削減策を発表する口実となる可能性があります。
出典: ABC News