
産業用レーザーと工作機械の専門企業TRUMPFは、9月22日にフランス・セーヌ=サン=ドニ県ヴィルパントに4,000万ユーロを投じた新本社を開設しました。この施設は販売、研修、スマートファクトリーのデモセンターを一体化しており、EUのヴァン・デル・エルスト派遣規則に基づき、ヨーロッパ各地から最大200名のエンジニアを短期派遣で受け入れることが可能です。CEOのニコラ・ライビンガー=カミュラー氏は、ヴィルパントのシャルル・ド・ゴール空港や将来開通予定のグランパリ・エクスプレス17号線への近接性を重要視しています。施設内には、ドイツ・ディッツィンゲンと米国シカゴのTRUMPF工場と連携した「デジタルツイン」ラボが設置されており、国境を越えたチームがリアルタイムで生産シナリオの検証を行えます。グループはフランスの「Talent-EUブルーカード」制度を活用し、6~12か月のプロジェクト単位で高度人材のローテーションを推進。また、イル=ド=フランス地域評議会とドイツ・フランス両国の技術者向け二重職業訓練促進の覚書を締結しました。多国籍の人材交流プログラムにおいて、TRUMPFの今回の投資は、フランスの改正された専門職滞在許可制度と先端製造分野の人材エコシステムの成長に対する信頼の表れといえます。地元当局は、近隣のサプライヤーやパリ・ノール・エキスポ会場のビジネス需要の波及効果を見込んでいます。さらに、BREXIT後の英国顧客へのサービスも容易になり、ヴィルパントで機器を集約して英仏海峡トンネル経由で出荷することで、通関手続きの簡素化が期待されます。
出典: DailyCADCAM