
4月11日、CELIS研究所は、キプロスの外国直接投資審査法194(I)/2025が2026年4月2日にひっそりと施行されたと報告しました。この法律は、戦略的セクターで重要な株式を取得する非EU投資家に対し、事前承認を義務付ける制度を設けています。EU規則2019/452を移植したものの、さらに2百万ユーロの価値基準を設定し、重要インフラ、医療、データ、防衛に関わる企業の25%または50%の支配権取得も対象としています。キプロスに持株会社の移転や地域本社設立を検討する多国籍企業にとっては、最終的な実質的所有権がEU、EEA、スイス外に移る取引は、完了前に財務省への通知が必須となることが明確なメッセージです。財務省は数週間以内に処理期間(45日と噂される)や異議申し立て権を詳細に定めた二次規則を発表する見込みです。この法律は労働許可には直接影響しませんが、取引のスケジュールや派遣者の調整に影響を与えます。グローバルモビリティマネージャーは法務チームと緊密に連携し、主要幹部が承認取得後にのみキプロスに入国するよう管理すべきです。承認を得られなければ取引は無効となり、取締役に罰金が科される可能性があります。人事担当者は、非EUの有限責任パートナーを持つベンチャーキャピタルファンドなどの「間接的」投資家も対象となり得るため、高度技能ビザ申請の基盤となるスタートアップの資金注入が遅れる恐れがあると指摘しています。企業は株主マッピングを実施し、外国直接投資の通知を移民申請と並行してプロジェクト計画に組み込むべきです。長期的には、この審査制度がキプロスのシェンゲン加盟申請に向けて島国を共通の安全基準に整合させ、EUパートナーの信頼を高めると期待されています。外国投資家にとっては、手続きが増える一方で、承認が下りればより明確な安心感が得られるというトレードオフとなります。
出典: CELIS Institute