
スペインの新たな恩赦措置の影響が領事館にも波及しています。4月15日、モロッコ大使館は、バレンシア、バルセロナ、アルヘシラスの領事館で、スペインの政令で求められる「フィッシュ・アンソロポメトリック」(警察証明書)の需要が1月下旬以降300%以上急増していると発表しました。バレンシアの領事館では現在、1日あたり約800件の証明書を処理しており、平日と週末の営業時間を18時まで延長しています。領事館関係者は人員不足やセキュリティ、IT面の制約を挙げています。スペインの完全オンライン申請ポータルとは異なり、モロッコでは申請者が直接出向き、指紋採取、10ユーロの手数料支払い、3日後の書類受け取りが必要です。バレンシアのカジェ・セラノス通りには長蛇の列ができ、地元警察は仮設バリケードを設置し、近隣の店舗に配送スケジュールの調整を呼びかけています。スペインにおける非EU出身者で2番目に多いモロッコ人コミュニティ(約90万人)にとって、この証明書は正規化申請の最後の重要な書類となっています。移民弁護士は、これがなければ申請は不完全とみなされ、保留されると警告しています。一部の弁護士はムルシアなど小規模な領事館への案内を進めていますが、そちらの予約も5月末まで埋まっている状況です。新たに正規化されたモロッコ人の就労契約を支援するスペインの雇用主は、身元調査に2~3週間の遅れが生じることを見込む必要があります。ラバトの外務省は、スペイン当局に直接送信可能な電子証明書の試験導入を検討中と伝えられていますが、具体的な時期は未発表です。この状況は、スペインの一方的な移民改革が外国政府の行政能力に依存しているという広範な課題を浮き彫りにしています。今後数週間でコロンビア、ベネズエラ、セネガルの領事館にも同様の圧力がかかる見込みであり、正規化の物流上のボトルネックはスペイン国内にとどまらないことを示しています。
出典: Hespress EN