
ヘルシンキ市は、訪問者数をパンデミック前の水準に回復させ、滞在期間の延長と観光支出の夏のピーク時期以外への分散を目指す、新たな4年間の開発計画を発表しました。6月24日に発表された「観光・イベント開発プログラム2026–2029」では、会議参加者向けのビザ手続きの簡素化からカーボンニュートラルなイベント物流まで、12の主要施策が掲げられています。主な取り組みとしては、フィンエアビアやVisit Finlandとの連携強化による閑散期の航空路線の拡充、国際主催者向けの「ワンストップ許認可デスク」の設置による手続きの簡素化、リアルタイムの宿泊者数データを市の交通事業者に提供するデジタル入国カードの試行が挙げられます。また、現在ホテルやレストランに適用されている「Think Sustainably」ラベルを交通事業者や大規模イベントにも拡大し、企業のESG方針に対応した会場選定を促進します。総額3,800万ユーロの資金は、市の予算が3分の2を占め、残りはEUのNextGenerationEU回復基金から拠出されます。市の試算によれば、国際宿泊数が1%増加するごとに約3,000万ユーロの地域GDP増加と600の雇用創出が見込まれ、多言語対応が求められる駐在員家族向けサービスの重要な役割を担います。グローバルモビリティチームにとっては、ヘルシンキの使いやすい環境を維持するという約束と受け取られ、企業が地域本社を選ぶ際の重要な要素となっています。見本市の許認可の迅速化は貨物カルネや一時労働ビザの手続きを簡素化し、冬季の航空接続改善はストックホルムやフランクフルト経由の多重乗り継ぎを回避する助けとなります。関係者との協議は8月に開始され、最初の進捗報告は2027年春の予定です。市は多国籍企業の人事・出張部門からの意見を求めており、彼らがイベントの購入者であると同時に駐在員の受け入れ側でもあることを認識しています。