
アンソニー・アルバニージ首相は2026年6月27日のメディアリリースで、バヌアツのジョサム・ナパット首相が6月29日にオーストラリアを初公式訪問すると発表した。両国間の関係強化を目的とした訪問とされているが、両首都の関係者は労働移動、特に太平洋オーストラリア労働移動(PALM)制度が経済議題の最重要項目になると示唆している。バヌアツは長年にわたり、オーストラリアの農業、ホスピタリティ、介護分野に季節労働者や長期労働者を多く供給してきた主要な国の一つだ。キャンベラは、7月1日に始まる新たな移民年度に向けて、農家や介護事業者からPALM制度の年間上限拡大を求める圧力を受けている。一方、バヌアツ側は、労働者が複数シーズンにわたりビザの再申請なしで戻れるような長期配置や簡素化されたルートを求めている。地域施設を運営するグローバル企業は、両首脳が重要技能職を優先する雇用者認定の迅速化や職種階層化に合意すれば恩恵を受ける見込みだ。業界関係者は、太平洋の労働者が認定雇用者間を移動できるパイロットプログラムの発表を期待しており、これによりプロジェクトの引き継ぎ時の待機時間やコストが削減される可能性がある。別途、交渉中の航空サービス協定がまとまれば、ポートビラとブリスベン間の直行便が増え、家族の再会が容易になり、採用コストの低減にもつながる見込みだ。この航空協定は、オーストラリアの2026-27年度予算で発表された、移民政策を国内申請者や信頼できる地域パートナーに重点を置く方針と連動するものとなる。労働移動のリーダーたちは、訪問後の声明に注目すべきであり、賃金の最低基準、雇用者の義務、多年度ビザの選択肢など具体的な変更が示されれば、太平洋地域の人材計画に大きく影響を与えるだろう。