
2026年の世界人工知能会議(WAIC)が本日開幕するのに合わせて、上海港湾当局と税関は、外国のVIPを飛行機の扉から会議会場まで一切の紙の手続きを不要にするエンドツーエンドの「智能通道(スマートコリドー)」を発表しました。7月17日に上海港務局の公式サイトで発表されたこの取り組みは、事前のデータ共有、顔認証ゲート、専用レーンを走るエスコート車両を組み合わせたものです。税関職員は会議事務局と連携し、1400人以上の海外スピーカーや出展者のパスポート情報を事前に登録しました。浦東空港や虹橋空港で降機した参加者は、特別レーンを通り、生体認証により入国、健康、税関申告が45秒以内で完了します。預け荷物にはRFIDチップが付けられ、リムジン乗り場隣の専用受取所へ直接送られるため、ターミナルでの滞在時間は約15分に短縮されます。このシステムは、上海が中国で最もビジネスに優しい玄関口となることを目指す姿勢を示しています。関係当局は、この通路を中国国際輸入博覧会やF1グランプリなどの大型イベントでも再稼働させ、2027年初頭には一般のビジネス旅行者向けに簡易版を開設する計画を明らかにしました。中国各地のイベント主催者も注目しており、成都、深圳、海南自由貿易港はこのモデルを自らの見本市に導入すべく視察団を派遣しています。多国籍企業の人事・出張担当者にとっては、国家レベルの会議に参加する認定代表者が、少なくとも5日前にデータを提出すれば、別途ビザラベルなしで迅速な入国審査を受けられる可能性が示唆されています。実務的には、WAICにスタッフを派遣する企業は、パスポートのスキャンデータ、フライト情報、現地連絡先を主催者の「WAIC Entry」ポータルに必ずアップロードし、情報の不一致があると通常の入国審査列に並ばされることに注意が必要です。