
香港の観光回復は夏にかけてさらに加速し、香港観光局(HKTB)は1月から8月までの訪問者数が3,667万人に達したと発表しました。火曜日に発表された暫定データによると、8月だけで546万人が香港を訪れ、前年同期比6%増となり、2023年初頭の国境全面再開以来、最高の月間訪問者数を記録しました。8月の好調な結果は、世界華人生命保険会議、香港フットボールフェスティバル、TMElive国際音楽賞などの国際MICEイベントや大規模イベントが目白押しだったことが要因です。訪問者の中心は依然として中国本土からの旅行者ですが、HKTBは長距離路線からの訪問者が18%増の約29万人と特に堅調な伸びを示したことを指摘しています。一方、短距離路線の訪問者数は4%減少し、地域航空会社が機材不足や高燃料サーチャージ、ソウルやシンガポールなどの競合ハブとの激しい競争に直面していることが影響しています。最新の数字は、香港が政府の年間目標である5,000万人の訪問者数を超える見込みであることを示しており、小売業やホスピタリティ業界はこれをパンデミック後の回復を確固たるものにするための重要な節目と捉えています。主要地区のホテル稼働率は8月に平均85%に達し、平均日額料金も前年同期比で11%上昇したと業界は見ています。企業にとっては、回復によりピーク時の会議週間での客室在庫が逼迫し、主要路線の航空運賃も徐々に上昇しています。出張担当者には、宿泊施設や会議スペースの早期予約と、第四四半期に香港特別行政区を訪れるスタッフの一日当たり経費予算の見直しが推奨されています。今後、HKTBは中秋節、ハロウィン、クリスマスなどの祭りに向けたマーケティングを強化し、香港ワイン&ダインフェスティバルやウィンターフェストカウントダウンなどの旗艦イベントを拡大する方針です。同局の戦略は、単なる訪問者数の増加にとどまらず、滞在を延長してレジャーも楽しむビジネス代表団を含む「高付加価値の宿泊客」を呼び込み、経済効果を最大化することにあります。
出典: The Standard