
キプロスの新任運輸・通信・公共事業大臣エヴァンシア・ツォラキ氏は、9月18日にリマソール港を初の公式訪問し、海洋インフラを活用した経済成長と連結性強化への意欲を示しました。ツォラキ大臣は、ユーロゲートCTL(コンテナターミナル)とDPワールド・リマソール(一般貨物およびクルーズターミナル)と個別に会談し、係留設備、デジタルシステム、旅客処理施設への投資状況を確認しました。DPワールドの幹部は、年間20万人以上の乗客を扱い、東地中海クルーズの出発点としてキプロスの地位を高めるリマソール専用クルーズターミナルの戦略的重要性を強調しました。計画には、2隻の大型クルーズ船の同時入港を可能にするターミナルの拡張や、EUの環境目標に沿った陸上電力供給設備の導入が含まれています。これにより、収益性の高いクルーズラインの誘致が期待されます。企業にとっては、クルーズ産業の強化が海空連携の向上やインセンティブ旅行プログラムの新たな選択肢をもたらします。物流業者も、リマソール港の多目的設計により、ローオン・ローオフサービスと従来のバルク貨物やコンテナ輸送が統合され、洋上エネルギーや建設プロジェクトに関連する貨物の滞留時間短縮が可能となります。ツォラキ大臣は、公民連携の重要性を強調し、政府は現行のコンセッションモデルを維持しつつ、グリーン技術やデジタル化に投資する事業者への税制優遇を検討していると述べました。また、クルーズ乗客の入国手続きの簡素化にも言及し、リマソール旧市街の観光業者や小売業者にとって朗報となる見込みです。業界関係者は、リマソールのクルーズ拠点強化が、ピーク時の夏季フライトに依存しない観光多様化というキプロスの長期戦略と合致し、空港の混雑緩和と年間を通じた移動手段の拡充につながると指摘しています。
出典: Cyprus Mail