
ベルン高地の旧カンダーステーク研究所を最大120人の難民収容施設に転用する計画は、地元住民の反発が強まったことを受け、私有者が提供を撤回したため中止となった。州保健・社会・統合局(GSI)が月曜日に発表したこの決定は、観光への影響を懸念する住民の反対運動や署名活動が続いた結果だ。スイスの難民受け入れ制度は、連邦施設が満床になると州が受け入れ場所を提供する仕組みで、ベルン州は鉄道アクセスと既存の寮施設を活かし、冬季に体育館の緊急使用を避けるためカンダーステークを戦略的拠点に指定していた。突然の計画中止により、アフガニスタンやエリトリアからの到着者が増加する中、州は300床の不足に直面している。州当局は近隣自治体との協議を加速させ、賃貸が政治的に困難な場合は物件の買い取りも検討するとしている。地域の経済団体は、直前の施設探しが投資家の信頼を損ね、非EU労働者に依存するスキーリゾートの季節労働者確保を難しくすると警鐘を鳴らす。ベルンにスタッフを移転させるグローバル人事担当者にとっては、地域の感情が適法な計画でも宿泊施設の実現を妨げる可能性があることを示す事例だ。企業は宿泊確保に余裕を持ち、複数の小規模施設に分散配置することも検討すべきだ。連邦移民局(SEM)は州に対し「バランスの取れた地域分布」を維持するよう求めているが、今回の挫折は冬のピーク到着を前にスイスの受け入れ能力計画が政治的逆風に直面していることを浮き彫りにした。
出典: SWI swissinfo.ch