
夏の出国申請の急増に対応し、浙江省出入国管理局は6月13日、11の地級市にある58の窓口で特別な土曜サービス「便利な土曜日」を開始しました。この取り組みは6月27日と7月4日にも実施され、住民は通常のパスポート、香港・マカオ向けの回郷証、台湾向けの旅行許可証の申請や更新を、仕事を休まずに行えます。申請は国家移民管理局(NIA)のアプリで予約可能で、窓口での待ち時間は約20分に短縮されます。杭州、寧波、嘉興の16歳以上のITに慣れた住民向けには、紛失や期限切れの書類を対象に、完全オンラインで更新できる「ゼロ訪問処理」も用意されており、7営業日での配送が可能です。緊急の5日発行サービスも、証明書類があれば引き続き利用できます。浙江省では2026年第1四半期にパスポート申請が前年同期比38%増加しており、特に東南アジアへの民間投資の拡大やパンデミック後の学生交流再開が背景にあります。土曜サービスの拡充により、1日あたり約2万5千件の処理枠が増え、7~8月のピーク前の申請遅れ解消が期待されています。企業の人事担当者にとっては、従業員が勤務時間外に手続きを完了できるため、海外赴任の準備期間が短縮されるメリットがあります。ただし、新たに発行された渡航書類は渡航先のビザや電子渡航認証(eTA)手続きが必要であり、土曜窓口は中国発行の書類のみ対応している点に注意が必要です。浙江省の外国人住民は、週末の窓口では在留許可の延長申請は受け付けておらず、平日の予約が必要であることを覚えておいてください。浙江省のこの取り組みは、広東省や上海の夜間サービス試行と同様で、NIAの2025~2027年計画にある出入国サービスの80%デジタル化方針に沿ったものです。申請件数が年末まで高水準で推移すれば、他の省でも同様のモデルが導入されると見られています。