
パフォス地域観光委員会(ETAP)は、第7フェーズとなるスマートサイネージの導入を発表し、地区内の主要な考古学遺跡や自然スポットに8基のインタラクティブサインを設置しました。6月25日に発表されたこの取り組みでは、従来の静的な案内板を太陽光発電の柱型サインに置き換え、QRコードを表示。訪問者はスマートフォンでコードを読み取ることで、多言語対応の音声ガイドや360度のバーチャルツアー、リアルタイムのアクセシビリティ情報にアクセスできます。今年1月以降、既存の150基のサインは4万3,000回以上スキャンされ、前年同期比18%増と独立旅行者やツアーグループの利用が拡大していることが示されています。ETAPのデータによると、英国、ポーランド、ドイツ、イスラエル、ギリシャからの観光客の利用が特に多く、地区の主要な市場を反映しています。モビリティ計画担当者にとっては、観光客の流れを海岸沿いから内陸のレティンブやニコクレイアなどの村へ誘導し、カト・パフォスや港周辺のピーク時混雑を緩和する狙いがあります。地元自治体はこのプラットフォームをキプロス公共交通アプリと連携させ、各サインの位置からバス時刻表やマイクロモビリティの選択肢を確認できるようにしました。ビジネス旅行の主催者からはさらなる可能性も期待されており、会議会場ではイベント専用のQRコードレイヤーを作成し、徒歩案内や会場マップ、緊急連絡先を印刷物なしで参加者のスマホに配信できます。ホテル側もロイヤルティプログラム会員向けに厳選した市内ガイドを提供するため、ホワイトラベル版の導入を検討中です。本プロジェクトはEUの回復・レジリエンス機構の資金で運営されており、視覚障害者向けの触覚フィードバックなどアクセシビリティ機能に30%が充てられています。キプロスが通年観光を促進し、地域会議の利便性の高い拠点としての地位を築く中、スマートサイネージネットワークは大規模な初期投資なしに訪問者インフラを刷新したい他の自治体にとっても低コストのモデルとなるでしょう。
出典: Cyprus Mail