
500キロのボート航海から始まった1か月にわたる壮絶な旅の末、中国の活動家ドン・グアンピン氏が2026年6月27日に無事トロントに到着した。AP通信が香港から伝えたところによると、ドン氏は5月に韓国当局により不法入国で拘束されていたが、オタワが人道的配慮から一時滞在許可を発行したことで、エア・カナダの便に搭乗が認められたという。ドン氏のルートは、反体制派が直面する複雑な移民・亡命・航空保安の規則の網目を浮き彫りにしている。韓国は海上での亡命申請を認めていないが、活動家たちは香港を主要な中継地として活用し、追加のビザ障壁を最小限に抑えた商業便の旅程を確保した。ドン氏は香港の入国審査を通過していないものの、フライトの香港発着日付は同市が北米と東アジアを結ぶ航空の重要な玄関口であり続けていることを示している。多国籍企業にとっては、海外での従業員の活動が移民拘束から外交介入に至る法的問題を引き起こす可能性があることを改めて認識させる事例だ。モビリティ担当チームは、敏感な地域で働く社員のために緊急渡航計画や無償法律支援の連絡先を整備しておくべきだろう。カナダ当局はドン氏の長期的な身分についてまだコメントを出していないが、移民弁護士は同氏がカナダの保護対象者制度に基づく永住権申請を行うと見ている。この一件はすでにソウルで、韓国が国連難民条約に沿った海上入国規制の見直しを検討すべきかどうかの議論を呼び起こしており、香港では人権団体が中継ビザの明確な保護策を求めている。