
カナダ統計局が7月13日に発表した最新データによると、国境を越えたレジャーおよびビジネスの往来が回復の兆しを見せています。6月のカナダ居住者による米国への往復旅行は170万人に達し、前月比3.2%増で、貿易摩擦や非公式の渡航ボイコットによる15か月間の低迷から2か月連続の増加となりました。日帰りのビジネス会議やサプライヤー訪問に欠かせない自動車による国境通過は5.2%増加した一方、トロントとバンクーバーで開催されたFIFAワールドカップの影響で航空便の帰国者数は3.8%減少しました。海外からカナダへの旅行者数も前年同月比5.1%増加し、ワールドカップ観光の波及効果がうかがえます。企業にとっては、世界で最も利用者の多い二国間回廊における労働移動環境の改善を示す数字です。NEXUSカード保持者の国境通勤者は、依然として6月2024年の水準を28.7%下回っているため、余裕を持った時間設定が必要です。カナダ国境サービス庁(CBSA)の人員配置はまだボイコット前の水準に戻っておらず、ランダムな二次検査も増加しています。旅行管理者はコスト見積もりの見直しも検討すべきでしょう。カナダ銀行が7月に政策金利を据え置いたことでカナダドルはやや弱含みとなり、米国旅行の費用がカナダドル換算でわずかに上昇しています。秋の米国でのリーダーシップ会議を計画する企業は、為替変動リスクとして2~3%の変動と、デトロイト、バッファロー、シアトルなど国境需要が集中する地域でのレンタカー料金の上昇を考慮に入れる必要があります。今後は7月と8月のデータが、ワールドカップ後の一時的な回復が持続的なものになるか、引き続く関税問題で停滞するかの判断材料となるでしょう。
出典: Global News