
欧州委員会移民・内務総局は2026年7月27日、旅行者に向けてニュース速報を発表し、2023年4月10日から運用が始まったシェンゲン入出国システム(EES)が、EU市民および欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国の国民(スイスを含む)には適用されないことを改めて周知しました。EESでは、第三国からの訪問者がシェンゲン圏入国時に自動キオスクで指紋と顔写真を提供し、従来のパスポートスタンプに代わる仕組みとなっています。しかし、スイス国民は引き続きEUパスポート保持者と同様に、有効なIDカードまたはパスポートと(該当する場合は)長期滞在ビザや居住許可証の提示で入国が認められます。この免除は、隣国で働くスイスの越境通勤者が使用するG許可証にも適用されます。EUの顧客先に技術者や役員を派遣するスイス企業にとって、この確認はスタッフが長時間の待機や事前の生体認証登録を求められるかもしれないという不安を解消します。旅行管理会社は、この明確化によりリスク評価を更新し、実際の第三国籍従業員に限定した「ファストトラック」プロファイルの運用が可能になると述べています。ただし、欧州委員会は国境警察が依然としてランダムチェックを行う可能性があること、また航空会社は搭乗前に渡航書類の有効性を確認する義務があることを注意喚起しています。したがって、雇用主は特に二重国籍者がスイス以外のパスポートで旅行する場合など、居住証明や就労許可の携行について従業員への教育を継続するよう推奨されています。今後、ブリュッセルは2027年初頭にEESとETIAS(欧州渡航認証システム)を連携させる計画です。スイス国民は引き続き免除されますが、同行する第三国籍の家族はETIASの承認とEESの生体情報登録が必要となるため、企業の人事移動チームはすでに家族の移転予算にこの運用上のポイントを組み込むべきでしょう。