
アイルランドのビザ申請者や居住許可更新、帰化申請者は、移民カスタマーサービスポータルとINISオンラインシステムという二つの異なるウェブサイトを行き来することが多い。9月15日に移民権利センター(MRCI)が発表した解説では、それぞれのプラットフォームの役割と、処理遅延を招く一般的なミスを避ける方法が明確に示された。カスタマーサービスポータル(portal.irishimmigration.ie)は、ダブリンでの初回GNIB/IRP登録予約、申請状況の確認、リアクティベーション雇用許可やアイルランド市民の子の親申請などの問い合わせやフォーム提出の窓口だ。一方、INISオンラインサイト(inisonline.jahs.ie)は、IRPのオンライン更新、帰化申請、非定型労働スキームや専門的な居住許可の手続きを扱う。両者は別々のログイン情報が必要で、対応する書類形式も異なる。MRCIは、8月に移民サービス部門が導入した多要素認証などのセキュリティ強化により、連絡先情報を更新していなかったユーザーがアクセスできなくなった事例を指摘。NGOは、モビリティマネージャーに対し、最新のステップバイステップガイドを派遣者や扶養家族に配布し、両プラットフォームのアカウントを維持する重要性を強調している。雇用主にとっては、どちらのポータルを使うかは単なる理論上の問題ではなく、誤ったポータルの利用が居住許可更新の遅延を招き、就労許可の空白や就労権違反につながる可能性がある。MRCIは人事チームに対し、移民サービス部門の「最新ビザ決定」フィードをブックマークし、特定のフォームがどのポータルで提出すべきかを必ず確認してからスタッフに指示するよう呼びかけている。法務省はシングルサインオンの導入を検討中だが、開始時期は未定。現状では、積極的な研修と業務フローの整備が、アイルランドのデジタル化が進む移民システムにおける不要な遅延を防ぐ最善策となっている。