
オーストラリアのABCニュースの報道によると、新たに施行された出入国規制は、中国が米国との技術競争における武器として国内で位置づけていることが明らかになった。国営メディアが引用する当局者は、この規則を「重要技術の不正な海外移転」を防ぐために必要だと説明している。一方、ABCが取材した政策アナリストは、その文言が非常に曖昧で、ほぼすべての出国者が疑いの対象になり得ると指摘している。この政令により、技術の輸出入規制に違反した市民や、海外での活動が「産業安全に害を及ぼす可能性がある」者に対して、出国禁止措置を課すことができる。また、ビザ申請や入国時に虚偽の情報を提供した外国人は、1年から5年間の入国禁止となる。これは、北京がAIスタートアップManusのMetaへの売却を阻止した事例に続くもので、技術政策が移動制限を通じて強化されていることを示している。企業のコンプライアンス担当者にとっては、技術移転やデータ輸出のリスクが個々の従業員の移動にも及ぶことが明確になった。中国への短期派遣でエンジニアや研究者、幹部を送る企業は、ノートパソコンやクラウドアカウント、プレゼン資料に含まれる技術の詳細を正確に記録し、中国の拡大する輸出管理リストと照合する必要がある。広範なビジネス渡航者も影響を受ける見込みで、コンサルタントは二次審査の増加、待ち時間の長期化、職業背景に関する厳しい質問が予想されると述べている。中国で大規模な事業を展開する企業は、スタッフに余裕を持った日程を組むことや、未発表の研究成果や独自コードの持ち込みを避けるよう助言している。この規制の抑止効果は、半導体、人工知能、量子コンピューティングなどの敏感分野における二国間交流を冷え込ませる可能性がある。
出典: ABC News