
4月1日の深夜、ドイツ連邦議会は、補助的保護(subsidiärer Schutz)を受けている保護対象者への家族呼び寄せビザの発給を2028年3月31日まで停止する連立法案を可決しました。賛成444票、反対135票、棄権41票でした。補助的保護は、1951年のジュネーブ条約に定められた「難民」の狭義の定義には該当しないものの、母国で深刻な危害を受ける恐れがある人々に与えられます。3月末時点で、ドイツには約38万8千人の補助的保護者がおり、その多くはシリア人です。現行の規則では、一定の待機期間の後に配偶者や未成年の子どもを呼び寄せる申請が可能です。内務大臣ナンシー・ファーザー氏は、EUの新たな移民・庇護に関する協定やドイツの技能移民法が定着するまでの間、この停止措置が必要だと説明し、「国境管理を回復するまでは合法的な移民ルートを拡大できない」と警告しました。一方で人権団体や教会関係者は、この決定を「集団的な罰」として批判しました。雇用者団体は慎重な姿勢を示しつつも、この措置が人道的ルートで来た人材のドイツへの魅力を損ない、労働市場への移行を難しくする可能性を指摘しました。実務面では、補助的保護者からの新たな家族呼び寄せ申請は即時に受け付けが停止されます。4月1日以前に提出された申請は処理されますが、新たな実施指針が公表されるまで(6週間以内の見込み)決定が遅れる可能性があります。このカテゴリーの従業員を抱える企業は、扶養家族の移住計画を一時停止し、留学ビザや新たに拡充されたオポチュニティカードなど、他の滞在手段を検討するよう助言すべきです。
出典: Brussels Post