
2026年4月3日に発表されたスペイン国家警察の通達で、国境警備官は非EU圏の旅行者、特に英国人やアメリカ人に対し、滞在期間中の十分な資金証明を求める場合があると改めて強調しました。この通知は、イースター期間中にマラガ空港で1人あたり1日113ユーロの生活費基準を満たせず入国を拒否された観光客の事例が相次いだことを受けたものです。この要件はシェンゲン国境規則第6条に基づくもので新しいものではありませんが、COVID-19の影響で運用が緩和されていました。現在、入国者数は2019年の水準を超え、2026年4月10日に迫る入出国管理システム(EES)の本格導入に伴い、当局は「通常の管理体制に戻す」としています。旅行者は現金、クレジットカードの利用限度額、または経済的支援を証明する書面に加え、往復航空券や宿泊証明の提示を求められることがあります。こうした厳格化は企業の出張にも影響を及ぼします。直前の出張手配を行うモビリティチームは、従業員が支援企業が費用を負担する旨の招待状と最新の銀行取引明細を携行するよう徹底しなければなりません。これを怠ると、当日中の強制送還やEESの滞在超過フラグが立ち、将来のシェンゲン圏渡航が困難になる恐れがあります。業界団体は内務省に対し、より明確な指針を求めていますが、英国外務省は依然として「証明の提示は稀にしか求められない」と案内しています。スペイン当局は、事前の情報収集は旅行者の責任であるとし、航空会社がチェックイン時に配布するリーフレットを指し示しています。企業は出発前のチェックリストを更新し、1日113ユーロ(同行する未成年者1人につき追加32ユーロ)のルールを周知し、デジタル銀行アプリの画面で名前と残高が確認できれば証拠として認められることを従業員に伝えるべきです。
出典: Euro Weekly News