
香港当局は、5月1日から5日までの間に中国本土からの訪問者数が過去最高の98万人に達すると予測しており、昨年比で7%の増加となる見込みだと、4月20日に陳国基行政長官が主催した部門間会議の後に発表した。入境事務処は、羅湖駅と落馬洲駅でのピーク時の通過者数が1日あたり30万人に達する可能性があると警告し、航空便の到着数も前年比11%増加すると予測している。交通の円滑化のため、当局は500人の追加入境管理官を動員し、陸・海・空の各検問所に120の臨時カウンターを設置する予定だ。MTRは東鉄線の運行本数を1時間あたり24本に増やし、香港・珠海・マカオ大橋のシャトルバスは最も混雑する時間帯に60秒ごとに運行する。警察、税関、入境管理、運輸部門が連携する合同指揮センターが24時間体制で稼働し、深圳港の管制とホットラインでつながり、電子ゲートの故障や観光バスの渋滞にリアルタイムで対応する。旅行業者には、行程の分散化や電子決済の推奨が求められ、ショッピングスポットでの待ち時間短縮を図る。旅行業界局は、約770の本土ツアー団体が訪れると予測しており、昨年の倍増で西貢東郊野公園や尖沙咀のウォーターフロントなど人気スポットに負荷がかかる見込みだ。警察は、2025年の祝祭期間中のごみ問題を受け、キャンプ場でのドローン監視や臨時の群衆柵設置を計画している。企業にとっては、この訪問者増加は歓迎すべき追い風であり、小売業界は2025年の労働節週と比べて売上が10~15%増加すると予測し、高級ショッピングモールは深夜0時まで営業時間を延長する。一方、国境を越える通勤者は移動時間の延長に備える必要があり、人事部門は5月2日と3日に事前休暇取得やリモートワークの活用を推奨している。政府はこの期間を次世代のデジタル国境施策の実証実験の場と位置付けており、年末までに落馬洲に200台の顔認証電子ゲートを追加導入する予定だ。また、香港と深圳は2027年のアジア競技大会前の開業を目指し、「ワンストップ」出境ホールの設置を交渉中で、これにより頻繁に出張するビジネス客の通関時間が2分未満に短縮される可能性がある。