
香港の入境事務処(ImmD)は4月24日、非送還申請が却下されたベトナム人30名をハノイへ送還するチャーター便を運航したと発表した。この措置は、2024年初頭にCOVID-19の国境規制が解除されて以来、最大規模の一日単独送還となる。対象者全員は2021年から2025年の間に不法に香港に入境し、その後迫害を理由に保護申請を行ったが、厳格な審査と上訴手続きを経て、帰国後に実質的な危険がないと判断された。香港の統一審査制度の下、申請が認められなかった者は長期不法滞在や違法就労を防ぐため迅速に送還される。雇用者にとっては、労働資格の確認が重要であることを改めて示す事例であり、政府は監査を強化している。違法雇用した取締役は最高50万香港ドルの罰金と10年の懲役刑が科される可能性がある。モビリティマネージャーは四半期ごとに内部コンプライアンスチェックを実施し、扶養家族のビザ保持者に就労範囲を周知する必要がある。今回の大量送還は、香港と出身国間の協力強化の表れでもある。両国は共同声明で、渡航書類の発行手続きの簡素化や生体情報の共有を約束し、今後の送還を加速させる見込みだ。香港でベトナム人派遣者を支援する企業は、入出国時の書類審査が一層厳格化されることを想定すべきである。なお、ImmDは別途、航空会社と連携し、小規模な送還便のために商業便の専用座席確保を進め、通常の旅客サービスへの影響を最小限に抑える方針を示した。航空会社は通常より早い段階で乗客名簿の更新を求める可能性があるため、旅行コーディネーターはスケジュールの変更に注意を払う必要がある。