
キプロスの移民・国際保護副大臣ニコラス・イオアニデスは7月31日、過去2年間で不法入国と庇護申請が劇的に減少したと記者団に語った。イオアニデス氏によると、2026年前半の不法入国者数は1,690人で、2022年同時期の2万1,000人超から大幅に減少した。新規庇護申請も約2万7,000件から2,000件弱に激減し、島の案件数は危機前の水準に戻ったという。副大臣はこの好転を、「グリーンラインと海上国境の警備強化」「庇護申請の迅速審査」「自発的および強制送還の拡大」という3本柱に基づく断固たる厳格な戦略の成果と説明した。2026年1月から6月までに4,145人が送還され、7月30日までの総出国者数(自発的・強制的)は5,000人を超えた。副大臣は、2024年6月に副省が設立されて以来、庇護申請の未処理件数が約1万3,500件にほぼ半減したと述べた。これらの数字の背景には、フロンテックスやユーロポール、隣国レバノンとの緊密な連携、そしてトルコ支配下の北部から共和国への越境を抑制するアンカラの黙認がある。キプロスはまた、出身国での情報キャンペーンや密航業者への厳罰化を優先している。シリアの政治的安定化とトルコのシリア人に対するビザ規制強化も相まって、シリア国籍者の申請数は96%以上減少した。多国籍企業にとっては、不法入国者の減少がキプロスの受け入れ体制の負担軽減や合法的な労働移民のための行政能力の解放につながる可能性がある。一方で移民弁護士は、厳格な姿勢は港や空港での書類審査の強化や滞在資格超過者の拘留リスク増加を意味すると警告している。キプロスにスタッフを派遣する企業は、居住許可や労働契約の完全な適合を確認し、グリーンライン越境には余裕を持ったスケジュールを組むよう推奨されている。イオアニデス氏は、保護ニーズがなくなったシリア国籍者に対し、2026年10月30日までに改訂された「支援付き自発的帰還制度」を利用するよう呼びかけ、期限後は強制送還が再開されると警告した。省は今後数週間以内に、雇用主や大学向けに新たな執行方針が就労許可の切り替えや学生から労働者への移行に与える影響についての最新ガイダンスを公表する予定である。
出典: Cyprus Mail