
英国外務・英連邦・開発省(FCDO)は9月18日、インド渡航アドバイスを更新し、インドとパキスタン間のワガー・アッタリ陸路国境が正式に閉鎖され、国境から10km以内の地域への渡航を全面的に控えるよう警告しました。また、ジャム・カシミールとマニプルでは夜間外出禁止令が継続していることも改めて強調しています。ワガー国境は2025年以降断続的に閉鎖されていましたが、ビジネス渡航者の中には再開の噂を頼りに陸路移動を計画するケースもありました。今回の新指針はその曖昧さを解消し、英国および他国の渡航者をデリーやラホール経由の航空ルートへ誘導する形となります。インド拠点のトラベルマネージャーにとっては、これまで陸路でインド・パキスタン両国の業務を兼務していた駐在員のルート変更が必要となります。今回のアドバイス発表のタイミングも注目されます。パキスタンの暫定政権は最近、限定的なバス運行再開案を提示し、国境貿易の活性化を目指していましたが、両国の治安当局はドローンによる密輸の増加を受けて懸念を示しています。物流業界はFCDOの表現が企業の保険引受に影響を与え、パンジャブ州の国境地域を経由する貨物の保険料が上昇する可能性があると指摘しています。企業は従業員の安全管理体制を見直し、国境付近を移動する必須人員に対しては万全の警備計画と緊急避難策を整備すべきです。さらに、アドバイスでは新たなe-OCI(海外市民身分証明)要件やインド入国港でのエボラ検疫規則も紹介されており、モビリティチームは出発前の説明にこれらを盛り込む必要があります。FCDOの勧告は法的拘束力はないものの、多くの保険会社や国際NGOは事実上の基準として扱っており、無視すると旅行保険の無効化や事故発生時の責任問題を招くリスクがあります。