
欧州議会のLIBE委員会は、2月23日の議題に「第三国籍者の共通EU送還システムの設立」を掲げると、同日朝に発行されたEuroagenda速報が伝えた。委員会の投票に過ぎないものの、立法関係者によれば、この案は超党派の支持を得ており、4月までに三者協議に入る可能性がある。2025年にEU内で発行される送還命令の約4分の1を占めるイタリアにとって、この提案はチャーター便や生体情報共有のためのブリュッセル資金を解放し、年間約1億2,000万ユーロの負担となっている物流面の軽減につながる見込みだ。規則案は、加盟国の警察データベースとFrontexのチャーター便乗客名簿を結ぶ単一のデジタルプラットフォームを構築し、拘留施設の監督ルールを標準化、シェンゲン評価に連動したパフォーマンス基準を設ける内容だ。ビジネス移民の専門家も注目している。規則案の第12条は、国別のビザ・居住データベースの上に設置されるEU全体の「送還管理インターフェース」を提案している。イタリア内務省は既に自国のSIRPシステムが技術的に対応可能と確認しているが、リアルタイムでFrontexにデータを送信するためにはプライバシー規則の改正が必要であり、これはローマの議会で議論を呼ぶ可能性が高い。現行の形で採択されれば、不法滞在の確認が迅速化され、雇用主向けの許可証発行が加速する一方、過去の出国データが欠如している場合には派遣労働者の許可更新に対する監視が厳しくなる恐れもある。企業は今のうちに駐在員の記録を監査し、出国スタンプや運送業者の乗客名簿がデジタル形式で整備されているか確認すべきだ。