
内部指示のリーク文書によると、昨年オーストラリアの国内移民収容契約を引き継いだ米国企業マネジメント&トレーニング・コーポレーション(MTC)は、収容者が施設外に移動する際には全員に手錠をかけるよう警備員に指示していることが明らかになった。4月12日付のメモは、MTCが23億豪ドルの契約を獲得して以来、先週の病院からの脱走事件を含む十数件の脱走や脱走未遂があったことを受けたものだ。新ルールは低リスクの収容者にも適用され、医療上の理由でのみ例外が認められる。高リスク移動時の護送チームは運転手を除き3人から4人に増員され、拘束具は収容者が安全な区域に戻るまで外せない。オーストラリア国境警備隊は「契約業者と連携し、施設の安全と十分な人員配置を確保している」とコメントした。人権擁護団体は手錠の一律使用を非難し、比例原則の侵害や亡命希望者へのさらなるトラウマのリスクを指摘。一方、収容所職員の労働組合は慢性的な人手不足と装備不十分な車両が安全上の大きな問題を生んでいると反論している。グローバル企業にとっての直接的な影響は限定的だが、多くの出張者は収容施設に近づかない。しかし、この事例は、民間救急や警備護送、チャーター便など企業の出張者を運ぶサービス提供者に対し、国境警備隊の監視が厳しくなる可能性を示している。さらに、厳しい収容方針のイメージは、企業が重要な人材確保に苦戦する中で採用活動にも影響を及ぼす恐れがある。モビリティ担当者は、異動する社員に対し、執行措置の注目度が高まっていることを伝え、収容者がいる可能性のある病院や裁判所、交通拠点での身分確認が厳しくなることを想定して準備すべきだ。
出典: The Guardian